Google One の料金改定が続き、「200GB プランで足りなくなったが、2TB(月額1,300円)に上げるのは躊躇する」という相談を編集部もよく受けます。年間1万5千円超の固定費は、Netflix と並ぶ存在感です。
代替候補は目的によって最適解が変わるので、「とにかく安く大容量」「プライバシー重視」「買い切りで固定費ゼロ」の3軸で整理します。料金は変動しやすいので、最新は必ず公式でご確認ください。
「とにかく安く大容量」が目的なら
このゾーンでは pCloud と Mega が現実的な選択肢になります。
pCloud はスイス拠点のサービスで、買い切りプランがあるのが最大の差別化要因です。Family 2TB 終身プランは編集部の検証時で約7万円。3年で元が取れる計算になり、長く使うほど Google One より安くなります。サブスクとの比較はサブスク vs 買い切りで詳しく書いています。
Mega はニュージーランド拠点で、エンドツーエンド暗号化が標準。無料20GBと、Google ドライブよりも初期容量が大きい点で人気です。有料プランも比較的安価ですが、こちらは買い切りではなくサブスクです。
「プライバシー重視」なら
Google にデータを預けることそのものに不安がある方は、Proton Drive・Tresorit・Sync.com が候補に上がります。
Proton Drive は ProtonMail と同じスイス企業が運営し、エンドツーエンド暗号化標準。Google アカウントから完全に独立できます。容量単価はやや高めですが、プライバシーポリシーの厳格さが評価されています。
Tresorit はビジネス向け色が強く、エンドツーエンド暗号化と日本企業の利用実績で安定。個人向けプランもありますが料金は高めです。
Sync.com はカナダ拠点で、Dropbox 風の操作感とゼロ知識暗号化を両立しています。
「買い切りで固定費ゼロ」なら
長く使うつもりで、サブスクから解放されたい場合は pCloud Family と IDrive Cloud(終身)が双璧です。
pCloud Family は前述の通り、編集部の本命候補。2TB 終身で約7万円、5TB 終身で約14万円。サブスクと違って、解約しても消えません。
IDrive Cloud は米国の老舗で、終身プラン(IDrive e2 の Lifetime プランなど)を不定期で出します。料金は変動しますが、pCloud と並ぶ買い切り選択肢です。両者の比較はpCloud vs IDrive 比較記事で詳しく書いています。
大容量(10TB 以上)なら
10TB を超える容量が必要なら、汎用クラウドではなくオブジェクトストレージ系が現実的です。Backblaze B2(1TB あたり月600円)、Wasabi(1TB あたり月600円程度・定額)、AWS S3 などが選択肢に上がります。
ただし、これらは GUI のファイルブラウザではなく専用ツール経由で使うのが基本で、家族写真の共有のようなカジュアル用途には不向きです。NAS のバックアップ先として使う運用が向きます。
完全移行 vs 部分移行
「Google ドライブを完全に解約する」か「無料15GB だけは残す」かは、悩ましい判断です。編集部の意見としては、Google Workspace(Docs・Sheets)を業務で使っているなら無料 15GB は残しておく方が便利、家族写真を Google フォトに置いていたなら NAS + 別クラウドへ移行、という分離運用が現実的です。
完全移行する場合は、Google Takeout でデータをエクスポート → 新サービスにアップロード → 数週間並行運用 → 問題なければ Google ドライブ解約、の順番が安全です。急いで Google を解約すると、移行漏れに後から気付いて困ります。
移行時の注意点
クラウド間の移行は、ファイル数が多いと意外と手間がかかります。共有リンクの貼り替え、別のサービスから Google ドライブを参照している連携アプリの更新、家族や同僚への新しいアドレス連絡など、見落としがちなタスクが多いです。Dropbox から pCloud の移行記事(Dropbox から pCloud へ乗り換える手順)で書いた流儀がそのまま使えます。
まとめ
Google ドライブの代替は、目的次第で最適解が変わります。サブスクから抜けたいなら pCloud、プライバシーなら Proton Drive、大容量なら Backblaze B2。自分の用途に合う選択は無料の構成診断で確認できます。