「自分はどれくらい容量が必要だろう?」という問いに答えるのは意外と難しく、編集部でも相談を受けることが多い質問です。

実は答えは単純ではなくて、「いまの使い方+5年後の見込み」で考えるのが現実的です。容量帯ごとのおすすめを早見表で整理します。

容量別の選択肢
容量別の選択肢

ざっくり容量目安

  • スマホ写真2,000枚:約10GB
  • スマホ動画100本(1分前後):約20GB
  • デジタル一眼で1年撮影:約100GB
  • 4K動画編集案件1本:約500GB〜2TB
  • 家族の写真・動画10年分:約500GB〜3TB
  • 業務文書10年分:約100〜500GB

これを目安に、自分のデータ量を概算してみてください。

100GB 以下:無料枠でカバー

このゾーンは無料クラウドの組み合わせで十分です。

おすすめ:Google ドライブ無料15GB + iCloud 無料5GB + OneDrive 無料5GB から始めて、容量が足りなくなったら一つを有料化。

コスト:0円 〜 月250円程度(Google One 100GB)

注意:無料枠は条件変更や容量縮小が起こり得るので、重要データを無料枠だけに置かないこと。詳しくは無料クラウドは危険?を参照。

200GB 〜 1TB:汎用クラウド有料プラン

スマホ写真と動画が増えてきた家庭・個人向けゾーン。

おすすめ:Microsoft 365 Personal(年12,984円で OneDrive 1TB + Office 一式)

おすすめ(家族):Microsoft 365 Family(年18,400円で 6TB を6人で分散)

代替:Google One 200GB(月380円)、iCloud+ 200GB(月400円)

ここで Microsoft 365 が頭ひとつ抜ける理由は、Office アプリ込みで容量単価が圧倒的に良いからです。Office を使わない人でも、1TB 単独で年12,984円は他社より安い。

1TB 〜 5TB:NAS の検討開始ゾーン

家族の写真・動画が長年積み重なってきた家庭、業務でデータが増える個人事業主向け。

選択肢①:Microsoft 365 Family(6TB を家族共有)

選択肢②:pCloud Family 2TB 終身(約7万円・買い切り)

選択肢③:NAS(Synology DS220+ + IronWolf 4TB x2 で実効4TB)+ Backblaze B2 で 3-2-1 完成

このゾーンから、機材を持つかどうかの判断が出てきます。クラウドだけで完結させるか、NAS を導入するか。10年スパンで見ると NAS の方が経済的になることが多いです(10年総コスト比較)。

5TB 〜 10TB:NAS + クラウドの構成が現実的

写真・動画の大量保管、複数家族で共有、本格的な業務利用向け。

おすすめ:Synology DS1522+ + IronWolf 8TB x5(SHR で実効 32TB)+ Backblaze B2(5TB バックアップ)

汎用クラウドの 5TB プランは高くつくので、NAS が主役の構成が経済的です。詳しくは5TB 以上のクラウド比較を参照。

10TB 超:NAS が必須

汎用クラウドだけでこの容量を持つのは現実的でないゾーン。NAS が必須で、オフサイト控えは「全部クラウドへ」と「重要分だけクラウドへ」を選びます。

おすすめ:Synology DS1522+ + IronWolf 16TB x5(SHR で実効 約64TB)+ Backblaze B2

「全部バックアップ」だと月額1万円超になることがあるので、重要データの選別が現実的です。

5年後を見込む

容量計算で大事なのは「現在の容量だけで決めない」こと。家族写真は毎月5〜10GB ずつ増えます。動画を撮るようになれば一気に倍増。5年後を見越して、現在の1.5〜2倍を目安に容量を確保するのが安全です。

NAS なら HDD を後から追加して容量を増やせます。クラウドプランも上げられますが、月額が伸びていく構造です。

編集部のおすすめパス

容量が増えていくにつれて、こんな進化パスが標準的です。

  1. 学生・1人暮らし:Microsoft 365 Personal(1TB)
  2. 家族ができた:Microsoft 365 Family(6TB)で家族共有を始める
  3. 写真・動画が3TB を超え始める:NAS 導入(DS220+ クラスから)
  4. 業務でも大量データを扱う・10TB を超える:NAS を拡張(DS1522+ 等)+ クラウド B2 構成

「最初から大規模 NAS」を買うより、需要に合わせて段階的に拡張する方が無駄が出ません。

3-2-1 を満たしているか

どの容量帯でも忘れてはいけないのが3-2-1 ルール。容量を確保するだけでなく、別媒体・別場所の控えがあるかを必ず確認してください。

まとめ

容量別のおすすめは、100GB(無料枠)→ 1TB(Microsoft 365)→ 5TB(Family / pCloud)→ 10TB(NAS + B2)というステップが基本。自分の現状と将来見込みで選択肢が変わります。組み合わせは無料の構成診断で確認できます。