個人・家族・個人事業主が「クラウドオフィスをどっちに揃えるか」を決めるとき、結局は OneDrive と Google ドライブの二択になることが多いです。両者は機能的にはほぼ同等ですが、「料金構造」「ファミリー共有」「オフィス文化」の違いで使い勝手が変わります。

編集部では家族で Microsoft 365 Family、業務で Google Workspace と両方使っており、それぞれの「これは便利」「これは惜しい」を実感しています。

クラウドストレージの仕組み
クラウドストレージの仕組み

料金と容量(2026年時点・参考)

Microsoft 365 Personal:年12,984円。Office アプリ一式 + OneDrive 1TB

Microsoft 365 Family:年18,400円。Office アプリ一式 + OneDrive 1TB × 6人(合計 6TB)

Google One 100GB:月250円(年3,000円)

Google One 200GB:月380円(年4,560円)

Google One 2TB:月1,300円(年15,600円)

Google Workspace Business Starter:1ユーザー月750円、30GB

Microsoft 365 Family は 6人 × 1TB = 6TB で年18,400円と、容量単価で見ると圧倒的に安い。Google で 2TB プランを契約するより、Microsoft 365 Family の方が容量3倍で同じくらいの料金です。

家族での共有

Microsoft 365 Family は「6人が完全に独立した 1TB を持つ」モデル。家族でも他のメンバーのファイルが見えないのが基本です。共有したい時だけフォルダ単位で共有します。

Google ドライブの 2TB プランは「契約者の 2TB を家族で分け合う」モデル。家族で容量を融通し合う形になります。

家族構成と用途次第ですが、編集部の家庭は「個人のプライバシーを保ちながら家族で容量を持つ」点で Microsoft 365 Family を選択しています。

オフィス連携

Office(Word・Excel・PowerPoint)を使うなら OneDrive、Docs/Sheets/Slides を使うなら Google ドライブ、というシンプルな話に落ち着きます。

ただし、業務先や取引先がどちらに揃っているかも判断材料になります。「相手が .docx で送ってくる」「議事録は Google Docs で共有される」など、文化に合わせる方が摩擦が少ないです。

混在環境では、Excel と Google Sheets の互換性問題(関数の挙動・グラフの表示崩れ)に時々悩まされます。完全に同じファイルとして扱えるわけではない点は注意です。

デスクトップアプリの挙動

OneDrive のデスクトップアプリは、Windows 11 で標準統合されており、「ファイル オンデマンド」(ローカルに実体を置かない参照のみ)が便利。容量を圧迫しません。一方、企業利用では同期エラーが時々発生し、サポート問い合わせの種になることがあります。

Google ドライブ のデスクトップアプリ(Google Drive for Desktop)は、Stream モード(クラウド参照)と Mirror モード(完全ローカル同期)を選べます。OneDrive の「ファイル オンデマンド」に相当する機能を持ち、同期挙動は OneDrive より安定している印象です。

どちらが日本の個人・家族に向くか

家族で大容量を共有したい → Microsoft 365 Family(6TB / 年18,400円)

個人で 200GB 程度 → Google One 200GB(年4,560円)が手軽

Office をよく使う → Microsoft 365 Personal(個人で 1TB)

Google アカウントに既にデータが集まっている → Google ドライブで揃える

両方使う運用も現実的

「家族写真は Microsoft 365 Family の OneDrive、業務文書は Google Workspace」のように分業するのも有効です。Google フォトの AI 検索だけは便利だから無料15GBは残しておく、という運用も賢明です。

どちらにせよ 3-2-1 は未完成

OneDrive も Google ドライブも、同期型クラウドはDropbox だけでは不十分な理由と同じ問題を抱えています。誤削除・ランサムウェアで全端末から消える可能性は両者共通。

NAS や別の場所のクラウドを併用して、必ず 3-2-1 を完成させてください。

まとめ

OneDrive と Google ドライブの選択は、料金構造・オフィス文化・家族構成で決まります。容量単価では Microsoft 365 Family が頭ひとつ抜けています。自分に合う構成は無料の構成診断で確認できます。