大学生のうちに使える「学割」は、社会人になってから振り返ると驚くほど安いものです。クラウドストレージ・オフィスソフト・クリエイティブツールには学生向け割引があり、4年間の在学中に活用するだけで数十万円の差になります。
2026年時点で在学生が使える主要な学割を整理します。料金や条件は変動するので、最新は各公式サイトでご確認ください。
大学が提供するもの(無料)
大学が機関契約で提供しているクラウドストレージは、まず最大限活用すべきです。
Microsoft 365 Education:多くの大学が機関契約しており、在学中は OneDrive で 1TB(または無制限)、Office アプリ一式が無料。卒業後は使えなくなるので、卒業前に個人クラウドへの移行が必要です。
Google Workspace for Education:こちらも多くの大学が契約。Google ドライブ・Gmail・Docs/Sheets/Slides が無料。卒業後はアカウントが消える(または容量が大幅に縮小される)ことが多いので、要事前移行。
学費の中にこれらのライセンス費が含まれている形なので、使わないのは損です。
Microsoft 365 個人向け学割
Microsoft 365 Personal 学生版:正規価格より約20〜30%割引(時期によって変動)。Office と OneDrive 1TB がセット。
Office Home & Student:買い切り版の学生向けエディション。サブスクが嫌な学生に向きます。
大学が機関契約している場合は学生版を別途買う必要はありませんが、卒業後を見越して個人版に切り替えたい時期に検討します。
Adobe Creative Cloud 学割
クラウドストレージそのものではありませんが、Adobe Creative Cloud の学割は驚くほど大きいです。
Creative Cloud コンプリート版 学生・教職員版:正規価格の約60%オフで、Adobe Creative Cloud Files の 100GB がついてきます。デザイナー・映像系志望の学生はこのタイミングで導入するのが圧倒的にお得。
卒業後も継続できますが、その時点で通常版に料金が切り替わります。
Apple の学生・教職員プログラム
Apple は学生向けに iCloud+ 単体の学割は出していません(2026年時点)。ただし Mac・iPad の購入時に「学生・教職員価格」があり、Mac mini や MacBook Air が約10%安く買えます。
iCloud+ 50GB/200GB/2TB は通常価格ですが、Apple のエコシステムを使う学生にとっては機器側の割引が大きな価値です。
Dropbox / Box / Google One
Dropbox、Box、Google One には個人向けの明示的な学割は基本的にありません。学生向けに大幅割引を出しているクラウドサービスは限られています。
ただし Box の Education プランは大学・学校が機関契約することがあり、その場合は学生も恩恵を受けられます。
VPN・パスワードマネージャーの学割
クラウドストレージから少し外れますが、関連ツールには学割があります。
NordVPN / ExpressVPN:学生向けキャンペーンが不定期で開催される。
1Password:学生向けに無料プランが提供されることがある。
姉妹サイト VPN選び.jp では VPN の選び方を解説しています。
卒業前に必ずやること
学生向けプランは卒業すると使えなくなったり、料金が大幅に上がります。卒業1〜2ヶ月前に必ずやるべきこと:
①大学クラウドからデータを退避
大学の OneDrive / Google ドライブにあるデータを、個人アカウントや NAS にコピー。これを忘れると、卒業後にアクセス権を失った後で「あの卒論データがどこに」となります。
②大学メールに紐づいた個人サービスの連絡先変更
各種 Web サービス(SNS、銀行、サブスクなど)の登録メールが大学メールになっている場合、個人 Gmail などに変更しておきます。卒業後にパスワードリセットができなくなるリスクがあります。
③学生プランの解約・通常版への切り替え
学生プランから自動的に通常プランに料金が上がるサービスもあります。継続するなら通常プランに切り替え、不要なら解約。
個人事業を始めるなら別の割引も
大学を卒業して個人事業主として開業する場合、「freee 学割」「マネーフォワード スタートアップ」など、開業から1年間限定の割引があります。学割ではありませんが、卒業直後に活用できる選択肢として知っておくと良いです。
まとめ
学生のうちは Microsoft 365 と Adobe Creative Cloud の学割が決定的に大きい価値を持ちます。大学クラウドの活用も必須。卒業時の移行を忘れずに、社会人後の構成にスムーズに繋げてください。学生向けの最小構成は無料の構成診断で確認できます。